未詩
faik

言葉巧みに語れなければ
分かったことにはなりませんか。

上手に形にできなければ
想ったことにはなりませんか。

確かに知識は大切です。
豊富に越したことはありません。
伝えたい想いに見合う言葉がみあたらないのなら、
自分に学がないことを悔やむべきでしょう。

けれど、
言葉を沢山知らなければ
本当に詩は書けませんか。

相手に伝わる言葉以上の
知識は本当に必要ですか。

どうやら私はここ最近、
すっかり背伸びをしていたようです。
視線のやり場を間違えて、
賢くなった気でいたのです。

けれど、結局のところ
私の残念な思考では、直感に勝らない。
デブがどんなに背伸びしたところで
スタイル良く見えるわけもない。

遅ればせながら、私
本日、そう確信しまして。

多分、今はまだ、誰かと自分を比べる時ではなく
ひたむきに自分を育む時なんだ!とか。
年甲斐もなく、そんな青臭いことを思い立ちまして。

まあ、とはいえ、
正しい自分の育て方とかは、そりゃもうなにがなんだがさっぱりですが。

言っても、私のことですから、
そんなに繊細な作りってわけでもないでしょうし。
適当に、適度に、
ちょくちょく様子をみてやることにします。

今日も明日も、近い未来も、
黒にも白にもなりきれない
グレーの中をたゆたいながら。


自由詩 未詩 Copyright faik 2012-01-16 21:02:28
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