空の岸辺
石田とわ

              

              それは雲ひとつない空でした
              たかくたかく透きとおり
              どこまでも見わたせるようです
              あなたのいる岸辺はどこでしょう
              こんなに冴えわたる空ならば
              きっと見えるはずです
              大きく大きく手を振りましょう
              あなたから見えるように
              涙こぼれぬように振り続けます
              あなたの面影が溶けてしまわぬように 
              真冬の空はせつなすぎ
              身もこころも千切れるようです











自由詩 空の岸辺 Copyright 石田とわ 2012-01-13 23:41:51
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