ハロー、色彩
三奈

爪先を照らす灯
橙色の夕げ
人差し指の先にあった虹
やわらかな心
堪えきれない笑い声
愛しさ故の毒舌

埋もれてみよう
そんな何気ない日常の中に

繋いでいこう
大切なもの一つずつ

信じてみよう
愛してみよう
私が嫌っていた私を

ガラス玉のような世界では
希望も絶望も紙一重で
張り巡らされた透明な罠に
足元をすくわれるけれど

感じていこう
今を、この瞬間を

明日吹く風の事なんて考えたって分からない

ただ、一度しかない今日に
身を預けて

呼吸をしよう

泣いた今日も笑った昨日も
あの日指さした虹の一部で

遠くからみればきっと
きれいな色で輝いている























自由詩 ハロー、色彩 Copyright 三奈 2012-01-12 08:27:49
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