新年
salco

訪ね来る甥姪ばかり伸び行きて輪転のごと新玉の侘び
年々に家は古びて絨毯も煤けまろうどはしゃぎごえ減る
黙然と高校サッカー観る兄の肩幅のみが去年と変わらず
嬉々と再た愚痴吐く姉の大病と幸を思えば腹も立たざり

双六やルーレットにも似たる死を切に覚ゆる齢となりぬ
籐籠に盛りたる蜜柑 暮れ送る正月二日はや去りにけり
師走より逃げ足はやき新年の三が日こそ去年と思わる
新聞で凧足作り寒風を野原へ馳せしまぼろしの子ら


短歌 新年 Copyright salco 2012-01-09 00:02:09
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