りょう/プロポーズ
かんな


透明化された
君のことばは
いつしか
あいに変わっていた
ふゆに舞い落ちる
結晶たちのように
少し儚く
確かにつよい

年の瀬に
告げられた
プロポーズは
大気に漂う冷気ではなく
君の呼吸に
あたためられた
ぬくもりを
優しくまとっていた

君の、
つよさややさしさ
よわさやしなやかさ
つめたさやぬくもり

君の、
不器用さや可愛さ、
理屈好きな所や理想を持ち続ける姿

君の、
たえまないあいやあいゆえのわがまま
だきしめる腕の感触

君の、
ことばの本質を信じて

何度でも
何度でも
うなずいて返事をした
季節が流れて
この一瞬が
通り過ぎ去っても
雪解けの
水の流れのように
循環する、あい





自由詩 りょう/プロポーズ Copyright かんな 2012-01-02 06:33:18
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