ウォーキング
kauzak

歩いている夜の住宅街を
妻とふたりでゆっくりと

曇りがちな夜空
薄墨色の雲

ポツリポツリと
一言二言言葉を交わしながら

ただそれだけのことなのに

このごろすれ違っていた心が
少し近づいた気がする

それは妻も同じようで
いつもにも増して饒舌になる

満ち足りるってこんなことなのだろう
暈がかかった月が綺麗だ


自由詩 ウォーキング Copyright kauzak 2011-12-31 23:07:31
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