ウエストコースト2012
梅昆布茶

僕の御学友のテシ坊は今は御家賃15000円で名古屋の市営住宅に住まわれておるそうな

彼はすでに学生時代から商社マンのオヤジの血を引いて実業家であった

西海岸で待っているスーザンとは友達だしAtlantisの謎(・・?に興味を持っていたりするのだが

貧しかった僕はよくバランタインやジョニ黒を飲ましてもらって数百万円のJBLのスピーカーとトーレンスのアーム マッキンットシュのアンプで

マイルスやコルトレーンやrockを聴いていたね

可愛い彼女もいて子供ひとりつくって別れちゃったけど

僕の人生の相棒だったね


オンボロのカローラでウエストコーストの風を捉えに行こうと思っていたあの頃

何に虹をかけようとしていたんだろう

なんの夢を紡いでいたのだろう


青春という糸車で撚られてゆく七色の糸は

僕という銀色の蜘蛛のキラキラした排泄物

世界を包摂する愛のクモの巣さ

ねえ テシ君(o・・o)/~
またオールディーズ歌いまくろうぜ

親父の輝かしい暇潰しだよな


ウエストコースト2012

僕たちは風にのって

また愛をさがしにゆくのさ



自由詩 ウエストコースト2012 Copyright 梅昆布茶 2011-12-31 08:12:59
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