十二月十二日の水
subaru★

逆立ちしてみれば
総てが180度 別世界であります

たった一人 逆さまな様は
見ず知らずの者から見れば 滑稽であります

この視線で眺めれば
ぞんざいな気の流れが
清浄な気の流れに見えてきます

見ず知らずの者から思えば 滑稽であります

踊り狂う炎の世界を逆さまにしてみれば
憂いのない水の滴りが この世界一面に広がるみたいです

あなた方の足元が激しいほむらならば
 私たちの足元は水色に広がる静かな大空でございます

私たちの宝物を逆さまにしてみれば
盗人からしてみれば ただのゴミでございます

どうにもならないときに 人は
気休めでも マジナイをかけるのであります


自由詩 十二月十二日の水 Copyright subaru★ 2011-12-12 00:00:04
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十二月のうた