給食になった子豚
梅昆布茶



いつかどこかの私立かなんかの学校で

自分達の可愛がって育てた子豚を子供達の給食で食べさせるシーンを見たような気がする

だいたいそういう番組の時間帯はてきとうに酔っ払ってしまっているのだが事実誤認だったらごめんなさい

でも子ども達は泣きながらじぶんの可愛がった子豚がおいしい肉片になったことを絶対受け入れてはいないはずなのだ

学校は幼稚園は保育園は単なる預かる場所ではなくて

すくなくともそれなりの教育を受けて幼児心理学とか教育心理学とか
学んだかたが運営されているはず

でも僕は絶対違うって思った

でも子ども達が泣いていたのはまだ彼らか汚染されてないこと

その涙は誰にとどくのだろう


どうして私学を設立するほどの教育者が子供達を傷つけるのだろう


学校は少なくとも微笑みや或いは

打ち解けた笑いをはぐくむゆりかごのはずなのに

どうして?

って思ってしまう


そりゃー食べてるよ

いっぱい可愛い動物達を


他の貴重な生命をね


でもねそれはそういいう形で子供達の心にしめしてはいけないこと

いずれわかることをなんでいそぐのでしょうか


ちょっとトイレタイムいただきました

僕は違うと思う

死と食物連鎖みたいなものは摂理ですからいずれわかるもの

人間はたぶんそうやって生きてきました


大気も生命も循環して次の生命を育んできたし

それはあたりまえにわかるもの


たぶん給食の彼らの愛した子豚は永遠に彼らを傷つけてゆくのかもしれないのです

絶対それをさけたいし

それを強要するものを忌避したいのですね


どうしてたかがアマチュアの集まりのなかで表現の方法ぐらいで不自然ないさかい?するのでしょうか

ちょっとつらいおもいがあるのですね


ぼくらはそうやってつねに子豚をたべてゆくのかもしれません






自由詩 給食になった子豚 Copyright 梅昆布茶 2011-12-10 08:25:16
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