金網越しの月
吉岡ペペロ



酔いどれが

月の真下を歩いてら

線路沿い

ふらつきながら歩いてら

ぜつぼうの

冬の星座がぽつってら


かじかむ手指になみだが凍る

噴き出す鼻血がすぐに乾いた

これ以上もない孤独のなかで

金網越しの月を見つめていた


酔いどれが

月の真下を歩いてら

線路沿い

ふらつきながら歩いてら

ぜつぼうの

冬の星座がぽつってら


携帯写真+詩 金網越しの月 Copyright 吉岡ペペロ 2011-12-10 01:32:01
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