ストントタンス
灰泥軽茶

ストントストント

タンスがストンと

山に捨てられている

ストントストント

タンスの口はひらきぱなし

のっそり木立の間にストント佇む空気

ストントストント

そこには暖かい家庭の記憶が詰まっている

鳥やリスやら小さな獣たちが

次々タンスの中へ入っていくと

ストントストント

ぎゅうぎゅうタンスは森の声で溢れだし

ちらほら芽がほら出てきたよ



自由詩 ストントタンス Copyright 灰泥軽茶 2011-12-05 12:53:14
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