冬野 凪

シャボン玉割れたら春がきた


春を運ぶ春日通は空いてゐる


春まみれのスナフキンがやつてきた


春と云ふ字を書けないでゐる風の子


道を渡るとそこは春であつた


いはくつきの物件です春が蠢いてゐます


いはくつきのあの娘が春を振りまいてゐる


春と云ふ言葉は鉄火場があふ


オドオドと弱気な詩人は春嫌ひ


俳句Copyright 冬野 凪 2011-12-03 08:59:04
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