信号待ち
たもつ

 
 
信号待ちをしている間
わたしたちは話をしました
空は曇っていました
とても長い信号でした
三十メートルくらいはありました
話も長くなりました 
けれどわたしたちの身体と言葉では 
五メートルくらいが精一杯でした 
結論の出る話ではありませんでしたが 
信号が変わったので終わりにしました 
鳥が飛び立ちました 
そのことについて話をしました
よく見る形と大きさでした 
間違えるといけないので 
鳥の名前については
二人とも黙っていました
 
 


自由詩 信号待ち Copyright たもつ 2011-11-18 19:34:58
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