一つの流星
yamadahifumi

真実は暁の外にあって

君は村の外で佇んでいる

やがて来る夜明けを待って

君は一人、焚火を暖めている

遠くから男達の叫声 それでも

君はたじろがない

男達はやがてやって来て 君を刺し殺し

その後で君の死骸を犯すかもしれない

それでも君はたじろがない

夜明け前の空には流星が一つ

それは人の意思とは何の関係もなかった


自由詩 一つの流星 Copyright yamadahifumi 2011-11-08 16:54:19
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