待合室にて (2004.11.22)
和泉 輪
聖地の方角へ向けて祈る
巡礼者のような面持ちで
私は此処に立っていた
星たちの第五待合室
そこにある伝言板に
私が一行書き加えると
誰かが四行詩で返信する
絶対零度の真空域
自らに依って燃える星
「私も人と同じだ
重力や引力あらゆる制約から
解き放たれたいと願っている
此処に留まっていられる限りは」
「天体運行表に従って
私もまた動くだろう
だが星から生まれた人の子よ
夜空を見上げる度に思い出せ」
自由詩
待合室にて (2004.11.22)
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和泉 輪
2004-11-23 17:41:53