窒息
たもつ

 
 
チケットの音を
握りしめたまま
匂いのない歩行者
側溝の中で
口は燃え尽き
残された句読点は
誇りとは
とても遠い
そして名前は
窒息を始める
一滴の水に
一筋の光に
 
 


自由詩 窒息 Copyright たもつ 2011-10-28 19:21:36
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