Sunny
イシダユーリ
ことばに
よじのぼって
泣いたり
笑ったり
しているが
水分を
ひとつも
よこさなかった
好きだ
と言うと
自分の
腕が
抵抗する
ふさわしくない
と
ケーキを
取り落とす
好きだ
好きだ
と
それでも
言うと
かんぜんに
ひとりぼっちに
なった
だから
わたしはいつも怒っている
おっぱいを
触られるのは
嫌いだ
ひとりになるのだから
宙吊りで
好きだ
好きだ
そのあとは
好きなのに
になって
完全に
ひとりになる
返事がなくなって
おっぱい
だけになる
へー
ことばが
政治を
つくる
西桂の政治も
日本の政治も
街や
アカで
スピーカーを
充満させる
ちんねん
ヨガマットで
ぽくぽく
腰痛
ちんねん
フローリングで
どんどん
ふとる
ちんねん
お坊さんになる
なーむー
最も澄んでいるから 最澄!
空と海はおなじもの 空海!
いちばん近くにある修羅 親鸞!
唯 まるい 唯円!
いろいろ
思いつきで
笑った
キャッチコピー
MC宗教
すごくねー
あー
おふだが
円盤
きれいに飛んでいく
わたしの
恋人は
ちんねん
フローリングで
よだれに
おぼれる
なーもーあーみーだーぶーつー
わたしは
わらう
わたしは
男の子の
お母さんになったら
たぶん
いじめる
ばかにする
人権は
無視する
いとこは
ママに復讐をしている
親!
おさらをもってこい
親!
こどもに
ことばを
おしえろ
わたしは
男の子に
復讐したい
八つ当たり
親!
そして
山に捨てられたい
あの
音楽が
好きだ
まるで
山にいるヒグマ
の爪みたいに
わたしを
傷物にしてくれる
ヒグマは
遠い
足が短い
細いところが
隠されている
知らねえけど
ヒグマとか
山とか
写真家の
凍傷みたいなもので
わたしは
しらない
あの映画が
あの踊りが
あの小説が
あのひとが
あの輪郭が
どれも
しらない
だから
好きだ
ひとりになる
けれど
からだは
となりの
ひとの
となりにある
となりの
ひとは
たびたび
かわる
だんだん
からだが
だめになる
したに
むかって
たれさがる
好きだ
好きだ
いらいらする
おまえのことが
いやだ
道をさかのぼる 道元!
法は自然のもの 法然!
ただひとつにすがる 一遍!
どんなふうにでも
してあげよう
石ころを
けって
空気を
ころしました
ハーモニカを
ふく
砂がつまって
ならない音が
ラ
だ
鉢呂さん
あなたの名前は
かっこいいね
いれものが
たくさんある
ことばは
氷山
海のなかに
しろく
ある
警察が
暴力団を追っている
まちなさい
とまりなさい
手を
ひろげる
乗り物のうえで
ハーモニカを
ふく
砂がつまって
ならない音が
ロ
だ
ちんねんは
ママになれない
ふー
ふー
ふー
これが
ロ
だ
自由詩
Sunny
Copyright
イシダユーリ
2011-10-21 15:43:15