いきぬきの女
はだいろ

品川のホテルに泊まった
行き詰まると、ときどき、
安いビジネスホテルに泊まる
もてなされている感じが、癒される
「癒される」なんて言葉、
いま初めて使ってみました。

ホテルの一階のレストランで、
宿泊者サービスのディナーを食べる。
ステーキ、食前の赤ワイン、
サラダバー、ポタージュ、
パン、食後の珈琲までついて、
2000円である。
サラダバーの海藻サラダが、
やたらにお気に入りで、
いつも、3回はおかわりする。

それから、
日本代表のサッカーを見る。
部屋にテレビがなくてもいいのだけれど、
唯一困るのが、代表の試合である。
定食屋で粘って見たり、
彼女の部屋に行って見たり。
ホテルに泊まるのも、代表戦に合わせることが、
多い。
余裕の試合だったけれど、楽しめた。

それから、
女の子を呼ぶ。
メルマガをうまく使えば、割引もつくのだけれど、
もうそういうことは関係なしに、
自分をおもてなしする、
という趣旨から、
太っ腹に、呼んでみる。
そういえば、品川は、昔、吉原に並ぶ、
遊郭のあった街らしい。

間違いのないように女の子を選ぶと、
まあ、間違いはないのだけれど、
それ以上の何かもない。
ストライクを置きに行くと、活きたボールがゆかないのだ。
どうして、
こんなバカなお金の使い方をするのだろう。
そういう反省を、持たないでもないが、
ある意味、
バカなお金の使い方をすることが、
何よりの、
ストレス解消なのかもしれないとも思う。
有益なことばかりが、有益なのでは、
ないんだよ。










自由詩 いきぬきの女 Copyright はだいろ 2011-10-12 20:15:15
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