習性液
yuugao

先入りの名付け親達。
造られ半分、何かが欠けていく気がしていた。

絆創膏が、絆創膏ではなくなった日から
どことなく世界が
意気地なしになったような気がしている。

育児を失くした名付け親の修正は
蓄えられていく水の、その母性の中で
密かに、それでいて速やかに
行われているのかも知れなかった。


自由詩 習性液 Copyright yuugao 2011-09-29 21:28:52
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