道端
つみき


道端に 血溜りがある

猫の仔でも轢かれたのか
血溜りがある

街灯が ぽつぽつと灯る
さびしい通りに 風が吹く

ふと 生臭く感じて
しばらく息を止めていると

虚しいような
申し訳ないような
こころが 疼いてしまって

そこで起きた
悲劇の程度など 関係なく
どうしても
遣る瀬なくなってしまった




自由詩 道端 Copyright つみき 2011-09-29 10:52:25
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