雨宿り
甲斐シンイチ

早送りみたいに雲が流れていて
そうこうしているうちに青空だ
そして何故か雨のシャワー
晴れなのに降るのは島くらいだろうが
風ってやつぁやっぱすごい
きっと遥かに見える
あの雲の雨粒なんだろうな
あいつが流れてゆくまで
ガジュマルのもとで待っていよう
そう考えると
時間も風と似ているな
突然の不幸も持ってくるが
涙も後悔も洗い流してくれる
だから時が経って忘れ去られるのを
風化っていうんだろう
じゃあガジュマルはなんだ
応援してくれる君たちの声
寄り添い護ってくれる
君たちの声
それがあるから生きてゆける
時が過ぎるまで
君たちの声で雨宿り
晴れたらまた歩き出すから


自由詩 雨宿り Copyright 甲斐シンイチ 2011-09-19 00:24:09
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