うだる日
山岸美香
どうしてこんなに脆い肌なんだろう。
無意識に引っ掻いた手の甲は象の皮膚の様で、ざらざらして厚みがあった。
首と唇と鼻は自然に乾燥して、薄く白い皮膚がめくれかかった。
腕と足の関節部分は、太陽とかで火照てるのとは違う、熱がある。
炎症という言葉がちょうどいいなと思った。
最近、違和感を感じながらも眠る日々が続く。
自由詩
うだる日
Copyright
山岸美香
2011-09-18 23:48:41