淋しさの帰る場所
唐草フウ

素直によが明けて 本当の朝を新しい風が連れてくる
外へ出て 足下には影がうしろへと伸びる
いつも旨いことしてこようとしてきたと思う
ふとした時々に 忘れものが ある

それが思い出せないこと 積もったとき
とめどなく 淋しさの淡さが 体の中心から広がる


君がいるから  感じて
いなくなろうが 同じで
永遠が信じられなかった
それはたしかなのだけど
(フェイドアウトされる 
 とがっていたリズム)
もっと信じたくなった


暗がりの中に灯り
そこに集まるのは誰の心たちも
さようならを 胸に留めてボタンをかける
そうやりながら今日もどこかを 歩いてる

気づいてもらえなくても
信じて もらえなくても
同じ場所にいるから
夜が時々寒くなっても
私は腕を伸ばしつづけるから

君の淋しさだけは
自分を見失っても
どんなことを使っても
思い切り受けて生きたい
ほらまた 淡いときが体中へと流れだした










自由詩 淋しさの帰る場所 Copyright 唐草フウ 2011-09-12 01:22:41
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