植物が育てられない
なぎね

大切にしているつもりが
大切に出来ていなくてごめんね

日差しの強い日は
さぞかし調子が良いだろうと思って
直射日光の下に置き去りにし
干乾びて

雨の続く日には
さぞかし栄養が行き渡るだろうと思って
部屋の中に入れもせず
水浸しになり

こんな私の許でも元気な子もいるものだから
すっかり調子に乗ってしまっていたよ
ごめんね
ごめんねが遅すぎた
気付いた時には
君は砕けて
腐って
朽ち果ててしまっていたね

次こそは!
なんて思ってみるけれど
君にとっての次なんてもうなくて
自分の身勝手さを呪うばかり

しかし
同じ過ちを何度繰り返せば良いのか


自由詩 植物が育てられない Copyright なぎね 2011-09-10 17:42:40
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