町の明かり
吉岡ペペロ

仕方がないことに疲れてしまうなら

いっそ悪意になってしまおうではないか

それがいちばんいいような気がした


大雨が町の明かりを隠していた

ほかの男に幸せにされているのが

許せないだけの大義名分だった


仕方がないことに疲れてしまうなら

いっそ悪意になってしまおうではないか

それがいちばんいいような気がした





自由詩 町の明かり Copyright 吉岡ペペロ 2011-09-04 18:18:28
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