内と外
森の猫

姿だけじゃ
見えない

顔だけじゃ
わからない

内在する魂

スーツをパリッと
着こなしている男は
堂々としていて
怖いものなど
ないかに見えるのに

内には淋しさの
塊を秘めている

癒し系ともてはやされ
おっとりと見える女は

毛筋の変化で
日常から
飛び降りようと
企んでいる

菩薩にはなりきれないいのち
煩悩丸出しの脳

ふかしぎ
不可思議

ふたつの性は
絡み合いながら
生きる

時間軸に
逆らえないと
知りつつも。




自由詩 内と外 Copyright 森の猫 2011-09-01 22:09:11
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