死んだ体には
くろきた

今日死体の写真をみた みてしまった
人の形をしているのにどこか違う
胃袋のあたりがぐっとなった
ひいおばあちゃんのことを思い出す

あんなに優しかったひいおばあちゃん
でも 
四角い窓ごしにみた顔
わたしは怖くなった

ひいおばあちゃんが灰になったとき
わたしは大泣きした
たましいがなかったけど
そのかわりにあついものが詰まっていた
なのにどうして氷よりもつめたかったの
ひいおばあちゃんが真っ白になったあとで
おしよせてきた

遠いところに 行ってしまった









自由詩 死んだ体には Copyright くろきた 2011-08-20 20:48:27
notebook Home 戻る