メロディライン
はなもとあお

わたしたちのあいだには
うたが、ながれている。



あ、過去がいきてる、っておもった、しゅんかん、
こどもがくれたCDのなかから
浅井健一の声を聴いたとき

あの日
なにもかもがわからなくなった
あの日々に聴いた
BLANKEY JET CITYの
メロディライン
頭に残っていたせい

あの日
なにもかもがどうでもよく思えた
あの日々に聴いた
ポルノグラフィティ
僕たちも好きだよって
こどもたちが言ってくれたとき



いきるために、いきる。
そんな名言を、
あなたは残して

待つときさえ、いまはあたたか

わたしたちのあいだには
うたが、ながれている。

こどもたちが車でねむるとき
スキマスイッチを聴くとおちつくんだよね、と言う

言葉は時をわすれない

死をおもうとき
わたしは、まず
こどもたちのことをおもう
ただそれだけで
今日も生きようと思う



わたしたちのあいだには
うたが、ながれている。

こどもたちには
あの日の
スキマスイッチが
今日もながれている





自由詩 メロディライン Copyright はなもとあお 2011-08-19 21:50:05
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