夏の終わり
たもつ
海へと下りていく小道に
一匹のセミがいた
地面にしがみつくように
じっと静かにしていた
指で摘んでも動かない
すでに命は失われていた
次から間違えないよう
ひっくり返しておいた
自由詩
夏の終わり
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たもつ
2011-08-16 20:06:51
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