猛暑と亀
アラガイs


日焼けした砂浜に
(いるはずもない恋石亀
)うぶ毛でも覗いてやろうか
(そんなことできはしない
わかっているだろう)
【秘密の基地を造る】
親亀がゆく 雌亀その「直感的交換」いまは誰もいないから
(きみの目はしてると思った )その(目)だろ?
【ぼくの燃え盛る黒点のなかにある結晶】その波動を、きみはまだ読み取ってはいないだけなんだ 。
雄亀は親切にも丘を目指して
そのうち少女は日焼けた肌のおなかのあたりを
(したいと思った ?)きみはしてると思った 。

亀が丘の草むらで休むころ
指紋から汗を吐き出して黒点が流れてゆく
砂浜に恋をする(石亀)なんて
(いるはずもないのに 沙)










自由詩 猛暑と亀 Copyright アラガイs 2011-08-15 17:03:31
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