風のソネット
梅昆布茶

君の瞳に映る空を雲が通り過ぎる

風の旋律が緩やかに流れはじめる

硝子細工の脆いバランスでバレリーナのようにポーズをとって
鳳仙花がはじけるように笑う

そんな君を飽きずに眺めている僕は
そうとう暇人だよね

気持ちの良い夕べには公園の小径を散歩して
涼しげな噴水のそばでやすまないか

遠い街のざわめきさえも素敵な音楽に
聞こえそうだもの

ひとつひとつの大切な時間をガラス玉に封じ込めて
空色の瓶いっぱいにしたら

ちょっと幸せな気分になれるかもしれない


自由詩 風のソネット Copyright 梅昆布茶 2011-08-08 17:34:26
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