水無月のころ
poco

おとなになればなるほど
母親からはなれていく気がする

きょう、わたしはかれの妻になるけど
ほんとうは母親にハグしてほしいと思っている
ほんのこどもなのだ

天国だとか
ほんとうもうそもわからない曖昧なせかいから
わたしをみていますか

つまらないことでふてくされるわたしを
かわっていないとわらっていますか


きょう、わたしはかれの妻になるけど
りそうの妻のすがたはあなたで、
だけど
おとなになればなるほど
あなたにはちかづけていないことがわかってくるよ

そうね
おかあさんはすてきだったものね
わたしがかれの子どもを授かるころには
ほんの、ほんのすこしだけでも
ちかづいているのかな

天国だとか
ほんとうもうそもわからない曖昧なせかいから
みていてください


自由詩 水無月のころ Copyright poco 2011-08-02 10:56:10
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