六と七
木立 悟






ぴよぴよと鳴く魚だけ撫でてみる



槍とおせ骨の目から目へ槍とおせ



分からぬと分かるの境に立ち尽くす



埋められて掘り返されて嗤われて



俺の子は埋められるために生まれたか



鮫肌に金色の粒暮れの羽



午後の傘朝と夜の傘雨の髪



遊ぶ子の昨日の声に追い抜かれ



渇きゆく地雷の上の舞踏かな



















川柳 六と七 Copyright 木立 悟 2011-07-28 20:54:09
notebook Home 戻る  過去 未来