いいや、俺がピカソだ
　お前がピカソなのか
　そうだ　オレこそがピカソなのだ
　どうしてもピカソなのか
　どうやらピカソなのだ
　おまえは　ピカソ化、そうなのか
　とんでもない　俺はピカソさ
　水も滴る いいピカソさ
　お前は誰だっ
　ああ、俺はピカソ太郎さ
　えっ 太郎なのか、太郎だったのか
　太郎ではない イチロ―だ
　えっ イチロ―なのかサインくれ
　よし、サインをやろう
　ＰＩＣＡＳＳＯより ○○さんへ
　こりゃ ピカソじゃないか
　そうさ　俺はピカソだ

　ぐにゃぐにゃのへなへなの
　ぬゅるぬゅるのハキハキの
　もりもりのピカソなの―さ
　女好きのハメハメの
　燃え上がるひまわりの
　↑それはゴッホだっ　コラっ
　牛に追われ 女に追われ
　絵の具に追われているのが何を隠そう
　この私だ
　あなたはまさか　あの有名な
　そう有名な
　あの わけのわからない
　そうそう わけのわからない
　あの 子供っぽい
　そうそうそう 子供っぽい
　あの 気持ちのわるい
　そうそうそうそう あの気持ちのわる―い　ってオイオイ
　私はピカソであり
　全て気持ちのよい絵なのだ
　頭から爪先まで　ピー
　線という線が　カー
　目玉から日焼けの肌まで　ピー
　漫画や印刷物が　カー
　弦楽器からちょっとした異空間の創出まで
　ソーソーソー
　そのとうり
　わたしは目であり
　わたしは角度であり
　わたしは長生きであり
　息吹であり続けている
　私はピカソである
　ほとんど全ての情感は世界中に理解され
　感じ取られ土台として踏まれ　また、
　羽を持って、芽を伸ばす。
　俺や私は
　ピカソであるからして
　今 この文章を読んでいる皆さんキミたちも
　ピカソと同時代を生きていることとなる。
　どうだ
　俺はピカソだ
　俺と対峙しにおいで

　誰だっ誰だっ
　全てを書き直せ
　本当のピカソであるワタシの話を聞け
　いや、それも違う
　お前こそがピカソだ