メダカリズム
ガマパックン

ひんがしの のに かぎろいの たつみえて
かえりみずにバイクをふかす
かぎろいのみを まなこにうつし
はねのとけるも かえりみず

まっすぐな道で 
気分上々 音鳴らせ 

はらをふるわす振動に
霧散してゆく 群青の
ひとひらのみが ほほをかすめて
スローモーションのかぎろいをつかまえにゆく

メダカが泳いでいる
黒雲母の結晶の隙間の
一滴の雨粒の中を

あるのは
長い一日と短い一生の物語
すべてはゆめとまぼろし


自由詩 メダカリズム Copyright ガマパックン 2011-06-29 11:53:52
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