覚醒する前に
ゆえ



午後にいきなり降りだした冷たい雨の中に
溶けて混じって落ちてくる、真理
言葉を操作することに飽いた人々は
不可視の世界に絶対の存在を求めようとする

ここで啓示、

空白を生きるのは楽しいですか?


どんな夢を見ているの
そもそも夢なんて見ていない
だだっ広く奥行きの無い、明るい闇があるだけで

、破戒したい!

あたしは固体より不定形が好きよ、
何故普遍であろうとするのか
きっと自分でも分かっていないのでしょう
本当の意味を知らずに生きて死んでいく哀れな子よ、

どうかその思想を風化させるなと


空は今日も悲しみにくれているのだ




自由詩 覚醒する前に Copyright ゆえ 2011-06-27 18:34:19
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