強がりの国
朧月

強がりしかいない国
君と僕もまた例外でなく

弱さなんて
いつのまにか鍛えられる
そうでなければ
前をむくこともできやしないから

だいじょうぶ
そういうことでしかゆるされない
君の唇が震えて
いるのを僕は知っていた

僕らは
耐えることを求められる
生まれた瞬間から
ひとりだと知って泣いた

ひとりで生まれて
いつかまたひとりに戻るまで
せめてあたたかな言葉を紡ぎたい





自由詩 強がりの国 Copyright 朧月 2011-06-14 21:22:55
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