五反田のベッドの上で
番田 


今日も夢を見た
遠い世界の向こう側に 私は立っていた


あれは 何だったのだろう
俺は偽善者だったのだろうか
布団をかぶって 震えていた
そこは母親の胎内だったみたいに思えた
夢の中で 俺は 歩いていたのかもしれない


世界一おいしいとされるラーメンをすすって
何の感想もなく 家路についた



遠くから 野球少年たちの声がした
野球は 何よりも 自由だから好きだ
サッカーみたいに いつも人を縛り付けることはない



新宿で ホテルを借りて
女がやってくるのを 私は いつまでもそこで 待っていた




自由詩 五反田のベッドの上で Copyright 番田  2011-06-08 01:36:55
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