十二時半のいびき
乱太郎


ホッテントット族が眠たくなって
だらんと垂れているところを
ピグミー族が短い脚を伸ばして
落ちないよう引っ張っている
夜中の十二時半のいびき

その反対側では
バスッケト選手のアメリカ人が突っ立って
柔道着を着た日本人を
籠に落とそうと構えているのかな

僕はサバンナの木陰で
メスライオンのお腹を枕にして
すやすや昼寝している

その隣では
昨晩某有名プロ野球選手に
プロポーズされたと言った人がいて
今頃ど派手に結婚披露宴の最中なのかな



自由詩 十二時半のいびき Copyright 乱太郎 2011-05-31 16:26:26
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