団子を肴に酒を呑むなんて
これが所謂（いわゆる）　粋なのでしょう
乙ですねとも言うのでしょうか
ここは何でもある雨風食堂（あめかぜしょくどう）

脂ぎった店主のオッチャンが
「今日は何にしまっか？」って
一見なんですけど・・・
こんな感覚が関西に憧れる

『とりあえず、きつねそば！』と頼む
「はぁ〜　ここにはオマヘン」と店主　
『じゃあ　たぬきうどん！』
「ふぅ〜　ここにはオマヘン」　

ここは何でもある雨風食堂？？
天竜川を越えて大阪に着くと狐も狸も化けるのか？？

大阪では狐が蕎麦と疎遠したの？
大阪では狸が饂飩と離縁したの？
「すうどん、天かすサービスや！」
ここは何でもある雨風食堂
伝統　文化には忠実です

東京ではタダでアゲナイ揚げ玉
東京では　『ヘイ！おばちゃん、かけうどん一丁、揚げ玉トッピングもヨロシク！』は通じない
「はい、たぬきうどん、おまちどうさま！」
こっちは何でもある首都東京
伝統　文化には忠実です


久々に浅草で蕎麦を食べた
見習いのアルバイトが注文した品を届けて　一言

「お待たせしました　きつねになります」

　　　　　　　　　う〜む　化かされた

※1.雨風食堂（あめかぜしょくどう）
菓子、飯、うどん、酒など、なんでも食べさせる食堂。
（雨風は菓子類、酒類の意で大阪地方で用いる語）

雨風（あめかぜ）
3．酒も飲み、甘い菓子も好きなこと。両刀使い。

アメカゼ
あまい、からいを雨風に掛けた。強めてアメカゼアラシともいう。


※2.・油揚げの入ったうどん→きつねうどん(共通)
　・油揚げの入ったそば→きつねそば(関東)，たぬきそば(関西)
　・天かすの入ったうどん→たぬきうどん(関東)　・天かすのはいったそば→たぬきそば(関東)
　つまり，関西には｢きつねそば｣や｢たぬきうどん｣というメニューはなく，
｢たぬきそば｣は関西と関東ではまったく違ったメニューとなる。
天かすの入ったうどんやそばは関西ではどう呼ぶのだろうか。
関西では天かすのトッピングは本来タダであり，天かす入りうどんやそばのメニューはない。