横浜の風景に思う
……とある蛙


裁判所の待合室から
開港記念館の塔の屋根
クイーンの塔と
港に入った船から愛された目印も
今ではたくさんの灰色のビルディングに埋もれ
往時を偲ぶには上陸して裁判所の前に立つしかない。

横浜、日本大通りは
低層部分だけ往時の外装
高層部は近代的なビルのまま
というインチキで美観を整える。
日本の社会そのもの

下層部ではヒトの良いおじさん風に
何でも考えている風にみせて
上層部では下層部を無視しても
一部のヒトが儲かる仕組みを
必死になって考えている。

下半身と上半身が違う考えを持っているかのよう
下半身で媚びを売って
頭は上半身は金儲け値踏みなど
あっという間に上半身の言うなりだ。
下半身の誘惑に負け
上半身により現実が突きつけられる。

これが男女の仲ってやつで、
勘違いで詩を書いてしまう。
困ったもんだ。


自由詩 横浜の風景に思う Copyright ……とある蛙 2011-05-24 12:38:10
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