頬杖をついて
ジム・プリマス

風が流れている
夏の兆し
木漏れ日が揺れる
樹が鳴る
遠くから聞こえる
ざわめきに
ふと手をとめて
窓の外の世界に
目をやると
光と襞と陰りに満ちた
五月の地球だ
温かい空気に
皮膚は汗ばみ
身体は緩み
外も中も
水の涼を求める
精神は呆けたまま
なんとなく漂っている
頬杖をついて
気だるい午後が
過ぎてゆく



自由詩 頬杖をついて Copyright ジム・プリマス 2011-05-23 18:02:38
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