海の大きさを初めて知った
自分の小ささを初めて知った
今まで築いてきた世界のイメージが
音を立てて崩れた

風のない浜辺で見つめた水平線の向こう
きっと新しい世界が待ち受けているだろう
一つの決意　この海を渡っていこう
見上げた夜空に　煌く一番星
このまま夕陽と一緒に沈んでたまるかよ
昇る朝日を追いかけていこう

岸から随分遠く離れた
360°全方位が海だ
休むための島さえ見つからない
進むべき方角も見失いそうだ
後戻り出来ないことくらい最初から分かってたから
泣き言言わず泳いでいくだけさ

悠々とカモメが蛙を見下し飛び去る
押し寄せる波が蛙の自身を砕く
翼があったならきっと便利だと思うけど
今更欲しいなんて思うわけないだろう
泳いでいける力の限りそれが一度決めたことだから
力の限りもがいてみせるさ

そうさクジラにはなれないし
イルカやサメなんかじゃない
ただ蛙として生まれたから
蛙として生きていく

人間だって同じさ

帰られない運命引きずってどこまで行けるかな？
確かめに行こう　この命の尽きるまで