運命が変わる気がした
ジム・プリマス

月曜日
何もする気にならなかった
朝の授業をさぼった
明日の予習を済ませて
午後から散歩に出かけた
音楽を聴きながら
大学の中の公園で
ぼーっとしていた
木立の間を風が流れていた
土曜日の午後になれば
家庭教師がくる
僕の家庭教師は
紆余曲折を経た後
僕の秘かな希望どおりに
結局、中国人の若い女性が
してくれる事になった
彼女は日本語科の二年生で
気立ての良い女性だ
目下の楽しみはそのことだけだ
過剰な期待はない
友達みたいな
良い関係になったらいいな
日本でいつも通っていた病院で
仲の良かった女の子と
数年ぶりに再開した時
ふと運命の流れが
変わったような気がしたけど
それがこれか
またこれで良い方に
運命が変わる気がした


自由詩 運命が変わる気がした Copyright ジム・プリマス 2011-05-16 21:05:44
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