身体を澄ませて
ジム・プリマス

身体を澄ませて

夜が囁く言葉に

精神を傾ける時

無限に広がる天球から

探していた答が

静かに降りてくる

五月の真夜中

足元の地球が緩やかに回転する

天恵の訪れは

いつもささやかだ

どうやらまた音楽の力を借りて

この中国大陸の片隅から

この世界を浄化しなくてはならないらしい

窓の外を流れてゆく空気は止まらない

地球の空気は二週間で

地球を一巡りするらしい

今流れている空気は

どこを旅してきたのだろうか

この街に漂い響くノイズを聴きながら

そんなことをぼんやりと考えていた


自由詩 身体を澄ませて Copyright ジム・プリマス 2011-05-14 11:27:52
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