身体を澄ませて
ジム・プリマス
身体を澄ませて
夜が囁く言葉に
精神を傾ける時
無限に広がる天球から
探していた答が
静かに降りてくる
五月の真夜中
足元の地球が緩やかに回転する
天恵の訪れは
いつもささやかだ
どうやらまた音楽の力を借りて
この中国大陸の片隅から
この世界を浄化しなくてはならないらしい
窓の外を流れてゆく空気は止まらない
地球の空気は二週間で
地球を一巡りするらしい
今流れている空気は
どこを旅してきたのだろうか
この街に漂い響くノイズを聴きながら
そんなことをぼんやりと考えていた