竜巻
乱太郎

「竜巻」

君はハイヒールを投げ出すように脱いで
僕のキャンバスの中で
踊りに明け暮れる
遥か彼方に竜巻が描かれているだろう
あれは
君に惑わされた僕の渦




 「波紋」

同心円が広がっていく
僕独りの池
覗きに来た君が
霞んで見える
果たして届くのだろうか
この波紋

時折
息が苦しくなって
水面でパクパクさせるが
そんな時は決まって
君の姿がない




 「ブーメラン」

何処までも
遠くに飛ばしてごらん
僕は
必ず君へ
僕は
それでも君を


自由詩 竜巻 Copyright 乱太郎 2011-04-29 22:20:53
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