流離
ねなぎ

誰も文句は言わないし
負けたなんて思ってない
それでも
あなたは向こうへと
行ってしまうのですね

探し物をやめずに
見つかる事なんて無いのに
それなのに
あなたは向こうしか
見えていないのですね

夕日の向こうに手を振る
見えないものがあるように
もうすぐ夜が来るならば
せめて大きな火を焚こう




自由詩 流離 Copyright ねなぎ 2003-10-15 22:05:45
notebook Home 戻る  過去 未来