コップいっぱい
草野春心



  コップ一杯
  ぼくは詩を差し出す
  もの珍しげに覗きこむと
  あなたは口をつけ
  なにも言わずにぼくに返した



  コップ一杯
  あなたは想いを差し出す
  空っぽのコップに愚痴りながら
  ぼくは口をつけ
  照れながら、あなたに。



自由詩 コップいっぱい Copyright 草野春心 2011-04-12 20:09:05
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