デレート
番田 


今日も私は鏡を見た
私の 体は 生きているのだ!
壊れた 自分を そこに 知る
夢の中で声を交わしたものたちよ!


どんな自分にだって
そんな思いは あるのだろう


それは どんな 風の無い日だというのだろう!
手がかりのないものたちが存在する
夢の中で フリスビーを わたしは 投げた!


どこに行くべきなのか わからなかった
何をするべきなのかと 思っていた
私は いつも 通りで 一人ぼっち


私の存在する理由とは 何だろう
夜の さ迷う 街路の向こうに
見ていたものは きっと 幻だったのかもしれない


春の流れる 川の向こうに
夢の中の何かを 彩る
思い出のような感覚なのだろうか
わからないけれど 私は 歩いていった
風の中を 嵐が 吹く
時の中を 風が 吹く


私は誰なのかと思った
手に 数えた
誰もいない 平凡な毎日を


そんなことをひとりで思っていたのかもしれない
今日も私はどこに行くというのだろう
ひとりで夢を見ているような気にさせられた
風の 吹きすさぶ 夜に
何が どこに あるのかと
夢を 流れた 夜の中に



自由詩 デレート Copyright 番田  2011-04-03 01:33:46
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